薔薇館千夜一夜物語・・ゆー
 

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月16日(水)06時50分12秒
編集済
  薔薇の館のカウンターは三角で6人座れます。

アンチックな店のたたずまいが、人の心を優しくするのか!

親しみやすいママの存在が、人の心を開放するのか!

ここに集まる人たちの話題は尽きない!

しかし まだ風化してないそれぞれの心模様を書くことはなかなかと難しい!

そんな中で私は、、店の存在が根本から崩れ去るのではないかと思われた

ある 事件を書こうと思います。

不特定多数の方々の出入りするところであれば、色んな事件もありました。

次のお話は 詐欺師のお話です。

手口は実に巧妙でした。、

事実はそのままでも大変シュッキングですが・・

沢山のフイクションを入れて物語にしたいと思います。

詐欺師が現れたのは・・長い店の経営の中で2度ありました。

どちらも大変な事件で、私は店を守るためと、若い人の救出作戦に大立ち回りをしました。

この物語で・・私は、元気いっぱいの世話やきおばさんとして登場します。

そして味付けの恋模様を沢山入れましょう!。好きなように作りましょう!

登場人物

美智子・・薔薇の館の店主(姉御肌です)

)ゆー・・帰国女子(奔放な娘)

朝美・・元アナウンサー

大作になります。

どなた様もお好きなところに入り、筋を好きなように作ってください。

所詮は遊びですから・・楽しく遊びましょう!!

薔薇の館  「千夜一夜物語」その2 

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月16日(水)16時40分49秒
編集済
薔薇の館に出入りする「愛しい人たち」が織り成す笑いとスリルの人情喜劇です

プロローグ

今夜は薔薇の館  恒例のクリスマスイブ!!

11月半ばから従業員も常連さんも、ひとつになってプログラムや店の飾り付けなどを準備して来た、

いよいよ今夜が第10回目のパーティです。

東京から朝美ちゃんも来てる、

照明担当の西田君も、準備万端整ったと合図してる。

下町の玉三郎役の渡辺君も化粧がすんだ!

音楽担当の貝森君がスピーカーを調節してる。

外は雪

七時に電気が一斉に消され、店内が真っ暗になったのを合図に、美智子はマイクを持ち立ち上がった。

「薔薇館第10回クリスマスの夜 唄って踊って!楽しい夜の始まり~始まり~!」

と大声で叫ぶと!スポットライトが舞台の朝ちゃんを煌々と照らし出します。

舞台の朝美ちゃんは何時の間に着替えたのだろう!!

肩をむき出した真っ黄色いイブニングドレスだ! 素敵~!! どこかで声がする!

「皆さん こんばんわーー」

軽やかに朝美ちゃんの声が響く!何を隠そう朝美
ちゃんは売れっ子テレビのアナウンサーです。

やんやの拍手の中

恒例の出し物があり いつものように会場は盛り上がりに盛り上がります。

風邪かしら?

美智子は朝からの準備に流石に疲れて!カウンターの影で休んでいた。

もう クリスマスイブは来年は無理だわ!

独り言を言いながら・・美智子は経営の限界を感じていた。

体調不良が美智子を少しメランコリーにしたようだ!

美智子は喧騒の中!

第一回目のクリスマスイブを思い出すのでした。

10年前の一回目のクリスマス! 本当に楽しかった!

「遊女小雪」になって!私の長じゅばんを黒い肌に着て踊った!ゆー・・・

今!!どうしているのだろう!! 踊っているときポロリと乳房が長じゅばんの襟から、

こぼれてやんやと喝采された・・・ ゆー

次の年は・・・見事に「サロメ」を演じた・・・ゆ ー


黒い肌で少しも色っぽくないのに・・・どこか危ないげな、ゆーはみんなの人気者でした。

健康的で誰にでも優しい朝美ちゃんと、怖いもの見たさのゆーは親友でした!

太陽と月

ゆーは今、は 何処でどうしているのだろう! すこし熱っぽい美智子は

カウンターの隅でーを思い出して居る

りりりーーーー 誰かの携帯の着信がなった!

街で火事だって!ひとりが叫んだ!

美智子はそれを契機にお開きの合図をした!

「皆様 来年も  よろしく!!!」

しかし 美智子は心の中で・・・来年はもう出来ないと・・自分の限界を感じていた!

ゆー!!

今夜はやけにを思い出す。

薔薇の館  「千夜一夜物語」ゆー

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月18日(金)17時07分30秒

おとなしそうで、優柔不断に見えるゆーだが、親しくなるにつれ、

意外な一面を知るのでした。

英語圏に留学してた事、それで今は英語塾の講師をしてる事、時々イラストなど

書いて居る事。おかぁさんが居ない事、弟が病気だという事、

ひとり暮らしの生活が大変な事など・・色々と聞けば美智子のことだから、

店の食材のあまりを、持たせて帰したりして、いつの間にか妹ような存在に

成って居ました。

そんなゆーが・・カメラのヌードモデルのアルバイトを、すると言い出しました。

暇をもてあました!街の二代目若社長連中が、飲み屋を我が物顔で呑んで歩くだけでは

飽きたらず、カメラの同好会を作ったそうで、偽芸術家ぶって、前衛的な写真を撮るとかで

ヌードモデルを探してるのだそうです。

かなりのバイト代に惹かれて!ゆーは明日の晩、

フランセスというホテルに行くのだといいます!

いつものカウンターで、自慢そうにいうゆーの言葉に、ちょうど居た花屋のおじチャンの

顔が変わりました。

「フランセス??」「そこへ 行くのか??」

血相変えていう 花屋のおじちゃんにみんな顔を見合わせました。

「そこは モーテルだぞ!!」


一休み

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月18日(金)18時22分51秒
事実は小説より 奇なりですが・・ゆという 複雑な性格の娘の・・

その性格故の波乱に満ちた青春を書きたいと思います。

最後は詐欺師が登場しますが・・これ以外はすべてフイクションですから

私の思惑を気にせず、どのようにでも筋を作ってください!

貴方がどんなゆーを書こうとも どんな風なエピソードをつくろうとも

それはすべて実際のゆーの中に、内包されているものであると思います。

ゆーは 正直で純情で大胆で奔放で、嘘が言えなくて、意地悪でなくて、

惚れっぽくて、美人じゃないけど・・黒豹のようなしなやかな肉体と、ほっておけない

愛らしさと、能弁じゃないけど、いう事はいう! 頭が良くて!24歳!

そん娘が詐欺師にまんまとだまされてゆく・・その過程を作りたいのです。

モーテル

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月21日(月)10時21分2秒

「そこはモーテルだぞ!」花屋の言葉に、流石のゆーも動揺したように見えたが・・

「面白そう!!私もいってみたいわ~」朝美ちゃんの一言に

「そうよね~ 何事も経験よね~」と瞬く間に行く方向に纏まってしました。

ふん おら~しらねぇ~とむくれる花屋に、美智子はそっとビールをだし、

片目をつぶって合図した。ほっときなさいよ、いまどきの子は痛い目に会わないと判らないのよ。

花屋さんの不安も美智子の心配もよそに、二人の若い娘はあの服この服と着てゆく服の品定めに

忙しい!

「おい!!おい!! ヌードだろう?

裸に服なんかいらんだろうさ!」

花屋の皮肉に美智子は「しーちゃんだって、若い頃はこんなものでしたよ」

と同級生のよしみで嗜めるのでした。

こうして毎夜毎夜 薔薇の館の夜は耽けて行きます。

写真「連理の会」

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月21日(月)13時17分29秒
連理の会とは 大仰だね! 若社長の会で一番年上の田沢はゆったりと笑った。

北国のこの辺鄙な10万都市にも、やっと高度成長の波が押し寄せ、建築屋は何処も

日の出の勢いで、業績を伸ばしています。

堅固な商売で根強い信用を得てる田沢のところも、いうまでもなく・・毎日毎日

どうやってお金を使おうかと思うほどの勢いでした。

満腹に成ったとき、人は自分に足りないものを探します、

田沢は、今こそ芸術であると・・流石に絵はかけないまでも写真ならと、飲み仲間と

写真クラブを作ったのだった。

スナックで飲みながら、会の名前と一回目の撮影会を華々しく、ぶち上げようとしている

「その ゆーという子は美人か?」
ゆーの同級生だという吉田に声をかけた。

「はい!それがー その子は美人じゃないんだけどー、一緒に来ると
いう子は、凄い美人ですよー」

「ほう この街にそんな美人が居るとわな!  誰だい!」

俺の知らない美人など、この街にはいるまいと、そんな勢いで聞いてきます。

「それがー  此処の子じゃないんですよー。ま!!顔を見たら田沢さんも知ってて

驚きますよ」

もったいぶった言い方をして、吉田は鼻を鳴らした

撮影会

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月22日(火)17時47分20秒
  連理の会のメンバーは5にんだった!お揃いの黒のTシャツには、大仰に「連理の会

」と白抜きで書いてあります。

会場はこちらですと・・案内された部屋は真ん中に豪華なベットがあり、

枕もとのテーブルには、ぼんやりとあかりが付いていたが・・

後の3方は壁は、黒いベルベットのカーテンが、引き回され、なんとも無骨な部屋ではないか!

モーテルと言うからには、さぞ!煌びやかであろうと部屋を想像してきた!二人は少々がっかりした。

部屋の角々にカメラがセットされ、5人の面々はいまや遅しと



 
部屋の隅に張り付くようにしてカメラを構えている。

元気に入ってきた朝美ちぁんも、真っ暗な無粋な部屋に拍子抜けして、

ベットにどっかりと腰をおろした!

その時!

「撮影準備おっけーーー!!」

田沢は緊張のあまりかすれた声で叫んだ!

誰かが・・壁のスイッチを押すと

天井の豪華なシャンデリァが付き、

黒い壁のベルベットのカーテンが引き開けられた。

お~っと

どこかで声がして!

壁に現れたのは鏡でした。

さらに天井までも鏡で・・

黒い部屋は一瞬にして煌びやかな万華鏡の世界になった!。

お~っ!!

「これが噂の鏡の部屋だ!」

誰かが感極まって叫んだ!

豪華なシャンデリァが四方八方に広がり、ベットに座る朝美ちゃんは

万華鏡の中の花のごとく、美しく、無限に映し出さた。

 

シーン 6

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月23日(水)14時42分33秒
  「カァット」

クセのある甲高い声がセット内に響きました。監督の白沢が不満げに立ち上がり、身を固くしている田沢に近づき言葉を掛けた。

「田沢ちゃん、もう少し好色そうな表情出来ないかねぇ」

 そう言ってからスタジオいる皆を一通り見回してからおもむろに歩きながら

一人づつ演技に注文を付けた。

「吉田ちゃん、セリフが無くても突っ立ていないでくれよ、田沢ちゃんにかぶ

っているから突っ立ているとあんたが浮いちゃうんだよ」

 それから中央のベットに腰かけている朝美に近づき。

「朝美ちゃん、そうあっけらかんと演じられたらお芝居が台無しじゃないの、

台本の読み込みが不足してんじゃないの」

 白沢監督の強い口調に半べそになった、監督は撮影に入るといつも役名

で話しかける主義である。

「美智ちゃん、あんた少し引きすぎだよ」

 スタジオの隅で待機している美智子役の真美にまで不満を言った。

「まだこの時点では誰が主役か観客に判らないようにしなくちゃ、美智ちゃん

が引いて演技するとゆかりちゃんが押し出される形になって観客に判っちゃう

から、アップや手の動きで主張しなきゃ」

 そう言うと言葉振りとは違う笑顔を見せて、皆に気づかれない様ウインクを

して、カメラの方へ行った。その後ろ姿には美智子はアッカンベ~をした。

「では、二十分休憩してからテイクスリーに入りますのでよろしくお願いしま~す」

 助監督の川見が告げるとスタジオは弛んだ空気に包まれた。
 

唖然とする朝美

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月23日(水)16時41分17秒
編集済
  朝美はこの状況の中で、唖然としている!

確か!薔薇の館のカウンターでの話では。ゆーのアルバイトのお付き合いのつもりで、此処にきたのだが・・来て見ると・・どうもいかがわしい!撮影会らしい!

密室の中で朝美は。美智子に助けを求めた!しかし美智子もまた嵌められたひとりらしい!

「次!!! 絡み役の子、服脱いでベットに上がって! ほらほら 早くしろよ!」

この状況は 田沢ともうひとりの男が作り出したものらしい!

「わ~っ」 突然ゆーは大きな声を出して!ドァを蹴破り外へ飛び出した。

「うわぁ~」 ゆ-は狂ったように暗闇の中に走ってゆく!

朝美も美智子も後を追いかけた!

「このあたりは 熊が出るぞ~」 事の重大さに流石の田沢も追いかけた。

その田沢の前に・・ぬっと現れたのは花屋のおじちゃんでした。

ぐあん 花屋の拳骨が田沢の頬に飛んだ!








一休み

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月23日(水)16時47分16秒
編集済
  ロクちゃん 面白くなってきましたね。

書きながら次の展開の予想が付かず、わくわく しますね。

さて ロクちゃんはこの状況をどう処理してくださるのでしょう! ワクワク

トンダ話も面白かったけど、私は鬼の話が一番おかしい!

どうしてあんな事思いつくのでしょう!


そうそう 連絡メールがありましたね。 嬉しかったです。

「帰ってきた人」を一緒に書いてくれた人に、どうしても連絡が付かず

とても寂しいのです、

だから メールが付いていたのが、凄く凄く嬉しいです。

 

シーン7 薔薇の館

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月24日(木)11時42分59秒
   殴られて倒れた田沢はあまりの痛さにちらりと白沢監督を見たが、白沢は知らぬふりで撮影を続けさせていた。

「オイ田沢、ゆーと美智子には手を出すなと言ったはずだぞ」

 花屋のオヤジ役の横川の迫力ある演技に、おずおずと立ち上がった田沢は

頬を押さえながら又カメラを見た。

「カァット」

 例の声を一段と張り上げて白沢が怒鳴るように田沢にダメ出しをした。

「いちいちカメラを見ないでよ、流れで演技しなくちゃ折角の横ちゃんの芝

居が無駄になるんだから」

「すみません、あまり痛かったもんでつい」

 田沢は言い訳をしながら頬をさすっていた、確かに頬は赤く腫れあがって

いるのを眉をひそめて眺めていた白沢は少し考えてから。

「このシーンは後撮りにして、ゆーちゃんと吉藤の出会いの薔薇の館から

進めよう」

 巨匠白沢の一声に、撮影スタッフからため息が漏れた。何せ監督の声はの声である誰も逆らえない。

「撤収おねがいしま~す」

 助監督の川見が語尾を伸ばして、大道具や小道具のスタッフに声を掛けた。

 田沢を殴った横川が何か言いながら、田沢に謝っている脇を照明係が忙しげに撤収に掛かっていた。


「よーい・・・・・はい」

 白沢の声で薔薇の館シーンの撮影が始まった。

「ゆっか、いつも楽しそうだね」

「そうでもないわ」

 吉藤は抜け目のない笑顔で話しかけている、二、三度逢っただけなのに吉藤はゆかりの事を(ゆっか)と馴れ馴れしく呼んでいた、ゆーもも満更でもないのか調子を合わせて喋っている。

 そんな二人をさり気無く見ていた美智子は二人の会話に割り込むように。

「飲み物はなんになさいます」

 声にどこか角が感じられる、先入観かもしれないが吉藤に胡散臭いものを

肌で感じるのであった。

「コーヒーと、ゆっかはなんにする」

 先客であるゆーはすでにコーヒーは飲み終えていたので。

「ホットミルクがいいわ」

 甘え声で吉藤に言った、もうすっかり奢ってもらうつもりである。

「だって」

 美智子の顔も見ずに注文した、確かに狭い店であるから聞こえてはいるが

気に入らなかった。

 ミルクを温める間に切れ切れに聞こえてきたのは、休みのデートの行き先のようである、

人の事だからと思ってもゆーの事が気になった。

「カァット」の声も掛からず、撮影は長回しで三人のシーンを撮り続けていた。
 

虚と実

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月24日(木)13時15分42秒
編集済
  朝美は混乱していた。

この街には4月に地方のアナウンサーとして、転勤してきたばかりなのです。

人の数より熊の数のほうが多いとの触れ込みに、むしろ喜んできたのだったが・・

熊など何処にも見えなかった!

そんな時!

英会話のサークルでゆーと知り合ったばかりです。

朝美は田舎もの丸出しのゆーの素朴さが、大いに気に入って!

こうして!

大人のお遊びのような撮影会にまで、付き合う事になったのです。

しかし

何処までがお芝居で、何処までが真実なのか・・さっぱり 判らなくなって!頭が混乱してしまうのです。

今 吉藤がゆーを誘惑してるのも・・

果たして お芝居の流れなのだろうか?




夢と無と実のはざ間

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月26日(土)16時54分55秒
   混乱した表情の朝美が薔薇の館に入って来る。

「あら、来てたの」

 ゆーの姿を見て喜ぶが、背中を見せていたのが吉藤と判り眉をひそめるも、

そんな朝美

を知ってか知らずか、ゆーは明るく。

「明日吉藤さんを常呂川の香りゃんせ公園を案内するのよ、ねぇ吉藤さん」

 ゆっくり朝美のほうに体を向けて人の好さそうな笑顔で軽く会釈する吉藤

しかし眼差しに隙は無かった。

 朝美も美智子も得体のしれない吉藤のどこが良いのか判ら無いが・・

すっかり!!ぞっこんのゆーは人の意見など届いてはいなかった。

 大体、札幌から仕事で来たと言ってるがどんな仕事か曖昧にしか言わず、

安アパートで暮らしているのに身なりは何時もビシッと決めていた。美智子にすればそこらがどうも胡散臭いのだった。

 朝美も見知らぬ街で初めての友達だと思っているゆーが訳の判らぬ男に気を引かれているのが不安でもあり、どこか妬ましくもあった。

「そろそろ帰るかな」

 そう言って、キザなポーズで腕時計を見た、腕にはこれ見よがしの大振りな時計がはめられていた。

「じゃぁ私そこまで一緒に行くわ」

 ゆーと吉藤が出て行くのと入れ違いの様に花屋のおじちゃんが入って来る

「どうも気に入らねぇな」

 コーヒーを注文してタバコの煙を天井めがけて大きく吐き出してつぶやいた。

 相変わらず白沢かんとくの「カァット」は聞こえてこない。
 

一休み

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月26日(土)18時46分45秒
編集済
  常呂川の香りゃんせ公園を知ってるのね!お勉強なさったのね。

凄いわ!!!!

ロクちゃんがこの地方の事を、知ってらっしゃるのなら、舞台を広げますね。

先日旭川から美瑛の入って、白金温泉に泊まって富良野からカリカチ峠を走って、

足寄周りで帰ってきました、私の車はスズキのリミテットですから、小回り聞いて

新車だし快適でしたよ。いつか、奥様といらっしゃませよ。ご案内しますよ・・・・




休憩時間

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月27日(日)11時00分46秒
   ちょっと待って下さい、小説の材料としてグーグルマップで見ただけで

何も知ってはいません、それに舞台を広げられてもとても書ききれません

今の話でもやっとこすっとこです。

 千夜一夜の話が終わり、もし次にリレーするとしたら完全想像の話

にしませんか、楽しいのですが、実話をあまりいじくるのは申し訳ないよ

うで気がとがめます。

 それと登場人物は少なめにお願いします、多いと誰が誰だか今も混乱し

ています、そこまでの文章力が有りません。

了解です

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月27日(日)18時46分59秒
編集済
  実はロクちゃんはあまり話がつながるので、もしかしたら私の近くの方かと

思いましたよ。

了解です!

吉藤を詐欺師の仕立てて、花屋にいじめさせましょう!

そして、次はロクちゃんがリードしてください

吉藤の思惑

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月27日(日)19時16分34秒
編集済

  若社長連中の撮影会のお遊びは、いつの間にか立ち消えたころ

吉藤だけは毎夜店に通ってきてました。

美智子はゆーを待っているのだと、適当に愛想しておりましたが・・

どうも 吉藤の魂胆はほかにあるようでした。

美智子があまり愛想しないので、吉藤は退屈して周りの女の子の手相を

見たりして、美智子の閉店を待ってるようでした。

そんな様子を花屋のおじちゃんは、見逃すはずがなく、同級生の身を案じて

街を駆けずり回って、吉藤の正体を調べはじめてました。

吉藤は街の老舗の納豆屋の息子で、身持ちが悪く親に勘当同然で家を

出され東京に行っていて、最近舞い戻ってきたそうで、毎日喫茶店や飲み屋に

行く金など何処から出るのだろう!との街の噂を拾った来ました。

美智子は心の中で、やはりとうなずけるものがありました。

花屋のおじちゃんには言わなかったけど・・・

美智子には確信のようのものを感じてました。

しっかりしなければ・・

多分!吉藤は貧乏なゆーなど相手にして無いわ、

事実 最近 ゆーが来てもよそよそしい!

いつも ゆーは寂しそうです。

 


駆け引き

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月28日(月)14時51分54秒
   遅い時間になってから、ーがゆっくりドアーを開けて入ってきました、

吉藤を見つけるとすがるように見つめましたが、気づかぬ振りをして吉藤はほかの女の子と話しを続けています。

「ココア頂戴な」

 ゆーの注文の声で初めて気が付いたように、

「ゆっかいつ来たの、声ぐらいかけてよ」

 美智子は内心白々しい人だわ、と思っていたが、ゆーは嬉しそうな表情浮かべているのを見ると苦笑するしかなかった。

 しかし吉藤は獲物が掛かった確かな手ごたえを感じてほくそ笑んでいた。

近づいて、離れて、また近づくいつもの吉藤の手口である、その証拠にゆーは店に来た時とはまるで違う、まるですがりつくような顔つきになっていた。

「こないだの話信じてくれた?」

「えゝ、でももう少し考えさせて」

 ゆーの顔を覗き込んでいた吉藤は、ぷいっと横を向いた、それを見てゆーはあわてて、

「判ったわ来週にはなんとかするわ」

 美智子は切れ切れに聞こえて来る話で内容はよく判らないが、金回りの良くないはずのゆーに金をせがんでいるようである、

「別に無理しなくてもいいんだよ」

 やさしい顔を見せると、とろける様な顔つきで。

「うんん、無理なんかじゃないわ」

 話に夢中で冷めてしまったココアを一口飲んだ、その時ドアーが開き花屋のおじちゃんが入ってきた、
吉藤は一瞬驚いたふうであったが、卑屈そうな笑顔を浮かべて挨拶したが・・
しkし・・、おじちゃんは無視していた。

「じゃあ、ゆっかまた明日」

 居心地が悪いのか吉藤はそそくさと帰って行った、それを見ながら花屋の
おじちゃんは、「フンッ」と鼻を鳴らした。

そしてゆーの方に向き直ると。

「ゆー、奴とどんな約束をしてるのさ」

ゆー それには答えず美智子に救いを求めて居る様な眼差しを向けていた。
 

詐欺師誕生

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月28日(月)17時35分7秒
編集済
  吉藤は、事故でなくなった旦那の保険ががっぽり入ったという、

美智子のお金に目をつけていた。

しかし、いつも愛想のいい美智子ではあるが、いまいちガードが固い!

「長期戦だな!」

腰をすえて店に通っている内に、都会的で(キザとも言うが・・)口の旨い

吉藤の周りに若いこが集まるようになっていた!

そのうち・・吉藤の口からでまかせの手相が「当たる当たる」と

評判になって!「あんまり!あたったから お礼にそのコーヒーは私が払うわ!」

なんて!言い出す子も居て!

吉藤の周りに若いこの輪が出来てきました。

思いがけない評判に、吉藤はこっそり占いの勉強までし始めたのです。

そして。。ある雑誌でエジプトのヒランヤを見つけたときは「これだ!!」

と大きな声を出したのでした。

「ゆっか~ この計画絶対儲かるからーーママに話して!50万位!

資本提供の話 してくれよ!」

「でも~ わたし --」

「可愛がってるゆっかの頼みだ~ ままきいてくれるって!!

なぁ~頼むよ!といって ゆーを引き寄せるのだった

ゆーの悩み

 投稿者:真美  投稿日:2012年 5月29日(火)07時34分21秒
編集済
  ゆーは悩んでいた!

おぼこのゆーにも心のどこかで、吉藤に胡散臭さを感じていたのだった。

そして ママにも言ってない秘密があった!

それは・・・

おかぁさんが亡くなる時、そっと渡してくれた貯金通帳の事です。

貧乏だと思って 優しくしてくれる、ママや周りの人は私が大金を持ってると

知ったら・・どう思うかしら?

絶対 誰にも言えわ!

でも・・吉藤に嫌われたくない!

吉藤はママからお金を引き出したら、もう私なんか相手にしてくれないわ!

でも~ おかぁさんを裏切れない!

ひとり 思い悩むゆーです。




エンディング

 投稿者:ロクちゃん  投稿日:2012年 5月29日(火)11時33分15秒
  「ラストシーン いきま~す」

 相変わらず語尾を伸ばす助監督の声が響くとセットに張りつめた空気になった。

「よーい・・・・はい」

 撮影のヤマ場に向けてカメラは廻り始めた。


 思い悩み思案している時に花屋のおじちゃんが横から手を突き出して。

「ゆー、これだろ!」

 親指と人差し指で輪を作って見せた、全国共通のマークである、永い沈黙のあと踏ん切りをつける様にして小さく頷いた。

「だと思ったよ、あの野郎と呆けやがって」

 確証を得てみるみる怒りをあらわにするおじちゃんだった。

 口ごもるゆーをなだめたりすかしたりして話を聞き出すと、美智子も一緒になて憤慨した。

 そんなところへ吉藤が慌てて飛び込んできた。

「いや~忘れ物しちゃって」

 そう言ってカウンター下を覗き込んで忘れ物のハンチングを探し出した。

花屋のおじちゃんが来て急いで帰ったので忘れたのであろう。

「これ、これ」

 見つけ出し帰ろうとする吉藤を鋭い声で呼び止め、座るようカウンターを二、三度軽く叩いた。

 おずおずと座る吉藤に、

「絶対儲かるなら、一人でやりゃぁ良いじゃねぇか」

 といきなり核心を突いた。あまりの単刀直入に切り込まれて言い返せない吉藤である、何か言おうとするより先に。

「そう言うのをサギてぇんだよ」

 言い終った時には吉藤の頬が鳴っていた。

 余程力を入れたのか、イスから転げ落ち床にうずくまっていた。一瞬の静寂のあと店はざわついた。

「おじちゃん!お店で暴力は止めて頂戴」

 美智子のしっ責におじちゃんは頭を掻きながら。

「暴力じゃないよ、撫ぜただけだよなぁ吉藤君」

 そう言いながらもうずくまる吉藤の太ももをつま先で蹴とばした、ゆーはおろおろするばかりだった。

 みすぼらしく帰る吉藤から、カメラはパーンして美智子の胸で泣きじゃくるゆに徐々にアップしてゆく、そして再びカメラは引きで店の全体を収める。

「オーケー」

 白沢監督の声で、スタッフ一同の歓声と拍手が広がった。

            完

 勝手に終わらせてごめんなさい、真美さんの思惑とかなり離れた事と

思います。重ねて御免なさい。


うふふ  
 楽しかったね
   また・・やりましょうね  真美