真美の世界を尋ねて
夢の世界ってあるのだなー..
フト開いたドアーなのに 一瞬足を踏み入れるのがためらわれた
「神聖にして犯すべからず」 そんな言葉が頭を掠めた
遥か昔に置き忘れた懐かしい言葉 匂い しぐさ まさにノスタルジャーの世界なのだ
すっかり浮世の垢に染まった身には それは自責ともつかぬ悲哀がワーッとおし寄せた舜間でも合った
「どうしょう?」とっさに扉を閉め引き返そうと思った瞬間 内側から優しく招き入れられた
落ち着いて眺めれば眺めるだけ精緻を極めた調度品の数々 出るのは後悔とため息のみ
じゅんじゅんと諭す妙齢のこの屋の主にすっかり魅せられたエトランゼ
未完の美に対するこちら暮れなずむ夕暮れ このコントラストも人生
ご一緒していただけるならばと ほぞを固めた
きくこ